円安や株価下落に備えられる!時間を有効活用する長期的な資産運用方法
こんにちは!藤本です。
タイ・マレーシア・日本でファイナンシャルアドバイザーとして日本でも海外でもできる貯蓄・資産運用を紹介しています。
急激な円安や物価の高騰など、これまでにないほど日本経済は揺れています。
生活する中で、「以前より円が安くなった」「いつまで円安が続くんだろう」と感じている人も多いのではないでしょうか?
例えば円の価値に対するタイバーツの価値はこの1年で急激に上がっており、2021年8月は1バーツ約3.2円でしたが、2022年6月現在は1バーツ約3.8円となっています。
もし100万円を両替したとしたら、2021年8月は約31万バーツだったのが、2022年6月現在は約26万バーツになり、5万バーツも損をする計算です。
今後さらに円の価値が下がる懸念もあるなか、今後に備えてできるだけ貯蓄しておきたいものですよね。
銀行預金や保険商品、投資信託、株など、資産を増やす方法はさまざまあるものの、「外貨を有効活用したい」「米ドルなどの外貨で貯蓄したい」という方にまず始めてほしいのが積立投資信託です。
これまで多くの海外在住の日本人の方に貯蓄や資産運用の提案を行ってきた私が、「今起きている経済の変化や今後の見通し」から「将来に備えられる”積立投資信託”とは何か」までお話しします。
株価暴落や円安、物価高はいつまで続く?
このところ続く株価の下落や円安。
いつまで続くのか不安ですよね。
ここでは、経済不安の状況や過去の事例から見た「今後の見通し」をお話しします。
株価下落といった経済不安は過去にもあった
昨年10月以降から株価の下落が続いており、中でも米国の株価下落が顕著です。
米国のインフレ・ショックやウクライナ問題によるショック、さらに米国と中国の景気減速懸念や米国利上げの影響により、米国大型株の動向を表す指標である「S&P500」は年初から5月にかけて約20%下落しました。
米国の株価下落は世界の株価にも大きく影響するため、日本の株価も少なからず影響を受けます。
※米ナスダック・S&P500・日経平均の動き比較 2019年末を100として指数化:2019年末~2022年5月13日
(画像引用:楽天証券_トウシル)
これらの影響で円の価値が下がり、小麦や原油といった海外からの輸入割合の多いものや、電気・ガソリン代などの価格が上昇し続けています。
肥料や農薬、飼料の多くも海外から輸入しているため、卵や鶏肉、豚肉、米なども影響を受けるでしょう。
今後、あらゆるモノの価格が上昇していくことも懸念されます。
このような状況はいつまで続くのでしょうか。
経済の低迷は一時的。回復と成長を続けている
1990年8月のイラクによるクウェート侵攻(湾岸戦争)や2014年ロシアによるクリミア侵攻、2015年に行ったシリア空爆などの戦争や、2008年のリーマン・ショック、2020年の新型コロナクラッシュなど、現在起きているような株価の下落や物価上昇はこれまでにも何度も起きています。
《主な侵攻・空爆》 1990年:イラクによるクウェート侵攻(湾岸戦争) 2014年:ロシアによるクリミア侵攻 2015年:ロシアによるシリア空爆 |
《主なクラッシュ》 1929年:ウォール街大暴落 1987年:ブラックマンデー 2008年:リーマン・ショック 2010年:フラッシュクラッシュ 2020年:OPECクラッシュ 2020年:新型コロナクラッシュ |
しかし過去のパターンを見ると、軍事侵攻や戦争といった有事での株価の大幅な下落は一時的で、有事が収束すると株価が回復するケースがほとんどです。
株式市場は日々変動し下落と回復、成長を繰り返しており、有事直後に大きなマイナスとなっても長期的に見れば成長傾向にあります。
これまでも株価の急落は年に数度起こっていますし、暴落・大暴落は数年に一度は起こっています。
もちろん、今起きている新型コロナクラッシュのように予測できない大暴落が今後起こることもあるでしょう。
「今後何が起こるか分からない」からと銀行にお金を眠らせておくと、物価や学費の高騰、老後資金などにじゅうぶん備えられません。
そのため、将来にしっかり備えられるよう資産を運用していくことが大切です。
クラッシュが起きている時に、まとまったお金を運用するのが不安だけれど、時間に余裕があるなら「積立投資信託」がおすすめ。
次に、「積立投資信託」について紹介します。
将来に備えるなら「積立投資信託」がおすすめ!
積立投資信託とは?
投資タイミングや金額を判断する必要のある一般的な投資と異なり、積立投資信託は毎月一定金額を投資していく手法です。
積立投資信託の特徴は、長期的に積み立てていくことでリスクを抑えつつ、複利効果で資産を最大化できること。
今ある資産や毎月少しずつでも資産運用したい人におすすめです。
また、毎月一定額を積み立てていく以外にも、ある程度まとまったお金を運用する方法もあり、ご自身の目的やニーズに合わせて選ぶことができます。
次に積立投資信託のメリットを紹介します。
積立投資信託のメリット
【メリット1】少額から始められる
金融機関や投資先によりますが、一般的に積立投資信託は月々2万円ほどの少額からスタート可能。
今ある資金の活用はもちろん、毎月の収入の中で無理なくはじめられます。
今の生活の中で無駄なものや下げられるものはないか、一度家計の見直しをしてみるのもいいでしょう。
【メリット2】複利運用ができる
「複利」とは、元本と生じた利子、つまり儲け分も再投資することで、さらに利子を生む考え方です。
(画像引用:ゼロから始める投資アカデミー_図でわかる複利の凄さ!複利効果を発揮するために必要な2つのこと)
例えば100万円を10%で運用した場合をみてみましょう。
《100万円を10%で運用した場合》 ・1年後は110万円 ・2年後は121万円(110万円を10%で運用) ・3年後は133.1万円121万円を10%で運用) |
下記のグラフのように少額でも早く始め、20年30年と「10年単位の長期運用」を行うことで、複利効果を最大化できます。
(画像引用:ゼロから始める投資アカデミー_図でわかる複利の凄さ!複利効果を発揮するために必要な2つのこと)
年間運用率10%はあくまで例ですが、投資という性質上年によっては10%以上になることもあれば、マイナスもありえます。
例えば積立投資信託のひとつ「オフショア積立型保険」だと、おおよそ4%〜7%の年間運用率を目指すことが可能です。
現実的な数字を例に説明すると、月々2万5千円を30年間積み立て、年間7%の複利で運用すると、約3050万円になります。
単純に月々2万5千円×30年間を計算すると900万円ですので、複利運用するかしないかは大きな差だといえるでしょう。
【メリット3】リスクを最小限に抑え運用できる
常に変化する金融市場の中では、いかにリスクヘッジし資産形成できるのかが重要です。
長期で一定額を積み立てていく「積立投資信託」では、価格が高いときは少ししか購入せず、一方株価が安いときは多くの株数を購入します。
例えば積立投資信託を月々2万5千円で行った場合、株価が1000円のときには25口購入でき、一方株価が下がり500円になれば50口購入できる、というように価格によって購入できる数が変動するのが特徴です。
(画像引用:岡三証券_積立投資のメリット)
その時その時の価格によって購入する株数が自動的に変化するため、価格が下がれば多く購入でき、価格が回復したときには多く購入したぶん利益が得られます。
そのため一括購入と比べて、急落・暴落があってもリスクを最小限に抑えられるのです。
まとめ
積立投資信託はさまざまある投資商品のなかでもリスクが少なく、銀行預金よりも高い運用率が期待でき、少額で始められることから、投資経験がない人にもおすすめの投資方法です。
少しでも早く始め”時間”を味方にすることで、将来資金が必要となった時に受け取れる金額を最大化できます。
短期的な市場の変化に左右されず、目的に向けてコツコツと積み立てていくことが大切です。
家計の見直しや、「今後何にいくら資金が必要となるのか」を考えてみて、まずはご自分のできる範囲で積み立てを始めてみましょう。
この記事を読んだ方の中で「積立投資信託を活用してみたい」「私に合った貯蓄方法が知りたい」と感じた方はお気軽に問い合わせフォームからご連絡ください!
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藤本弘之(Hiroyuki Fujimoto) マレーシア在住の独立型ファイナンシャルアドバイザー。 関西学院大学卒業後HRサービスを提供する企業へ入社し、企業の「人」に関しての将来設計を主として担当。現在はQuestor Capital Ltd.に所属しながら、主にマレーシア・タイ・日本に居住されている方を中心に金融機関の紹介だけでなく、契約から契約後の運用、ファンドの組み替え、入出金まで資産形成・資産運用に関わるすべてをサポート。現在4歳になる男の子のパパ。趣味はサウナとキャンプ。 |