初心者必見!資産運用を始める前に知っておきたい基礎知識
こんにちは、ファイナンシャルアドバイザーの藤本です。
タイ・マレーシア・日本にお住まいの方に向けて、日本でも海外でも出来る貯蓄・資産運用を紹介しています。
資産運用を始めることは、将来の経済的な安定や目標達成に向けて重要な一歩です。
しっかりとした基礎知識を身につけておけば、安心して始められるでしょう。
この記事では、「資産運用を始める前に知っておきたい基礎知識」と題し、投資の基本概念から異なる投資の種類、税金と法律に関することまで解説していきます。
資産運用を始める際に知っておくべき情報を一つずつ掘り下げていくことで、初心者からでも自信を持って資産運用をスタートできるはずです。
資産運用とは?
まず初めに、資産運用の基本であるリスクとリターンの関係や長期投資と短期投資の違いを説明します。
資産運用とは
資産運用とは、個人や企業が投資を通じて資産を管理・増加させることです。
一般的には、お金や財産を特定の投資先に投じて、将来的なリターン(収益や利益)を追求するプロセスを指します。
資産運用の主な目的は、投資を通じて資産の価値を増やし、将来の金融的な目標や需要に対応するための基盤を築くことです。
資産運用の方法はさまざまで、例えば株式投資や債券投資、不動産投資、商品投資、投資信託などがあります。
リスクとリターンの関係
リスクとリターンの関係は、投資や資産運用において非常に重要な概念です。
この関係性は、どの程度のリスクを受け入れるかと、それに見合ったリターン(収益や利益)を期待できるかを理解する上で役立ちます。
【リスクとリターンの関係】
高リスク・高リターン | 一般的に、高いリスクを取る投資は、高いリターンの可能性を持っています。つまり、大きな利益を得る可能性がある一方で、損失も大きくなる可能性があります。例えば、株式投資やベンチャー投資などが高リスク・高リターンの投資とされます。 |
低リスク・低リターン | 低リスクの投資は、比較的安定した収益を提供しますが、その一方でリターンは高くありません。銀行の定期預金や政府債券などがその例です。 |
リスク分散 | 投資家は、異なる資産クラスや投資対象を組み合わせることで、リスクを分散することができます。これにより、個々の投資によるリスクを軽減し、全体のポートフォリオのリスクを管理することが可能です。 |
リスク許容度 | 投資家は、自身のリスク許容度に基づいて投資戦略を選択します。これは、個人の金融的な状況、投資目標、感情的な耐性に影響されます。一般的には、若い投資家は高リスク・高リターンの投資を受け入れやすく、年配の投資家は安定した低リスク投資を好む傾向があります。 |
時間の要因 | 長期的な投資期間を設定することで、リスクを分散し、市場の変動による影響を和らげることができます。長期的な視点では、一時的な市場の変動に左右されずに、投資の成果を最大化することができる可能性が高まります。 |
リスクとリターンの関係を理解し、自身の投資目標に合ったバランスを見つけることが重要です。
長期投資と短期投資の違い
長期投資は市場の変動に対する耐性を持ち、成長を重視する一方で、短期投資は市場の短期的な変動を利用して利益を追求するものです。
このように、長期投資と短期投資の間には投資の期間や目標において様々な違いがあります。
◆長期投資
長期投資は、比較的長い期間(通常数年以上)にわたって投資を保有するアプローチです。
長期投資の主な目的は、資産の価値を長期間で増やすことです。これは、資産の成長やリターンを追求するために行われます。
長期投資は、市場の短期的な変動に対して比較的耐性があり、長い期間を通じて、市場の変動や波の影響を受けにくい傾向があるのが特徴です。
長期投資する場合、市場の変動による影響を軽減するために、一般敵に異なる資産クラスや業種に投資することでリスクを分散します。
長期投資の中には、一部の国や地域では特定の税制上の優遇措置を受けられるものもあります。
◆短期投資
短期投資は、比較的短い期間(通常数週間から数ヶ月)にわたって投資を保有するアプローチです。
短期投資の主な目的は短期間でのリターンを追求することで、市場の短期的な変動や価格変動を利用して収益を得ることを重視します。
短期投資は市場の日々の変動に敏感で、価格の急激な変動や市場のボラティリティ(価格変動の度合い)への対処が必要になるため、価格チャートやテクニカル指標を用いて短期的なトレンドを分析することが求められます。
短期投資は頻繁な取引が必要な場合もあり、取引手数料やスプレッドなどのコストが必要になる可能性もあるでしょう。
主な投資の種類
投資にはいくつかの種類があります。 自身の目標やリスク許容度に合わせて選択しましょう。
1.株式投資
株式投資は企業の株式を購入し、その企業の所有者として一定の権利とリスクを持ち、株価の変動や配当を通じて収益を得る投資です。
株式投資は企業の業績や市場環境によってリターンが変動するのが特徴で、リスクが高い一方、高いリターンも期待できる投資とされます。
株主は企業の経営方針や重要な意思決定に影響を与える権利を持ちます。
2.債券投資
債券投資は、政府や企業が発行する債券(借り入れ証書)を購入することで、債務者からの利子収入を得る方法です。
一般的に債券の満期時には元本が戻されます。
債券は一般的に低リスクですが、信用リスク(債券発行者の信用力)や金利変動リスクに注意が必要です。
3.不動産投資
不動産投資は、不動産物件(住宅、商業施設、土地など)を購入して、賃貸収入や資産価値の増加を目指す投資です。
不動産市場は地域や市場サイクルに影響を受けるため、価格変動や需要の変化に注意が必要となります。
4.商品投資
商品投資は、金、原油、穀物などの物理的な商品や商品先物、オプションなどに投資し、市場価格の変動による収益を狙います。
需要と供給の変化や、物価変動、天候変動、地政学的リスクなどが商品市場に影響を与える可能性があるでしょう。
5.投資信託
投資信託は、多数の投資家の資金を集め、専門のファンドマネージャーがそれを運用し、運用成果によるリターンを投資家に分配する仕組みです。
投資信託は、投資対象やファンドマネージャーの運用方針によりリスクが異なります。
資産運用における税金と法律の基本
資産運用して増えた利益に対しては税金がかかります。
また一部の商品や活動は法律によって規制されていることもあり、資産運用を安全に行うためにも、資産運用に関係する税金と法律について知っておくことは重要です。
ここからは、資産運用にかかる税金と知っておくべき法律について説明します。
資産運用における税金の基本(キャピタルゲイン税・配当所得税)
資産運用で得た利益や配当金は所得として税金の対象となるため、税金申告の際に報告する必要があります。
資産運用にかかる税金は、主に以下の2つです。
【キャピタルゲイン税】 資産を売却して得た利益は「キャピタルゲイン」と呼ばれ、その利益に対して課税される税金が「キャピタルゲイン税」です。一般的に、資産を保有してから売却するまでの期間によって短期売却と長期売却が分けられ、税金の詳細は地域や国によって異なります。 一部の国では、一定の条件を満たすとキャピタルゲイン税が免除される場合もあります。 |
【配当所得税】 株式などの投資から得た配当金に対して課税される税金です。税率や税制は国や地域によって異なりますが、一部の国では、株主に対する特別な税制優遇を提供する場合もあります。 |
一部の国や地域では、特定の投資や制度を利用することで税金を軽減する方法が存在します。 うまく活用して、利益にかかる税金を軽減しましょう。
法律遵守と投資規制の理解
資産運用における税金と法律の規制を理解し、遵守することは投資家の安全性とリスク管理に関する重要な要素です。
・株式や債券の取引は証券規制の対象となり、特定の条件を満たすことが必要です。規制に違反すると罰金や法的な制裁が課される可能性があります。 ・一部の投資活動やアドバイザリー業務には特定の資格やライセンスが必要な場合があります。これに違反すると法的な問題が発生する可能性があります。 ・企業の非公開情報を利用して投資判断を行うことはインサイダー取引とされ、多くの国で違法とされています。インサイダー取引規制に違反すると厳しい罰則が科されることがあります。 ・一部の投資商品は特定の制限や条件を満たす必要があります。また、詐欺的な投資詐欺に注意することも重要です。 |
投資に関するルールや法律は変更になることもあるため、ファイナンシャルプランナーといった専門家からのアドバイスを受けるのもおすすめです。
まとめ
資産運用を始める際には、基礎知識を身につけることが成功への第一歩です。
資産運用に関する知識を身につけることで、未来の経済的な安定や目標達成に向けて効果的な資産運用が可能となるでしょう。
「将来のために、もっと効率的に資産を増やしたい」「日本円以外の外貨で運用したい」といった方には海外投資がおすすめ。投資には多くのメリットがある一方、初めての方には難しい税制の知識や運用知識も必要となるため、知識や実績のもつ専門家やファイナンシャルアドバイザーなどに相談しながら始めましょう。
この記事を読んで、「貯蓄に興味がある」「詳しく話を聞いてみたい」という方は、まずはお金のプロであるファイナンシャルアドバイザーに相談しましょう。お気軽に問い合わせフォームからご連絡ください!
ニーズに合った商品を紹介できるよう「目的は何か」「どれくらいの期間でいくら貯蓄したいのか」をお聞かせいただき、定期預金よりも少しだけ高い利率で運用したい方向けから、積極的に運用をしたい方まで幅広いニーズに答える商品を案内いたします。
海外に住んでいてもできる「お金の有効な活用方法」や「最適な貯蓄方法」についてはバックナンバーから確認できます。
藤本弘之(Hiroyuki Fujimoto) マレーシア在住の独立型ファイナンシャルアドバイザー。 関西学院大学卒業後HRサービスを提供する企業へ入社し、企業の「人」に関しての将来設計を主として担当。現在はQuestor Capital Ltd.に所属しながら、主にマレーシア・タイ・日本に居住されている方を中心に金融機関の紹介だけでなく、契約から契約後の運用、ファンドの組み替え、入出金まで資産形成・資産運用に関わるすべてをサポート。現在4歳になる男の子のパパ。趣味はサウナとキャンプ。 |